遠隔地の機械映像をモニタリングしながら、違和感なく操縦できる遠隔機械操縦装置・システムを開発しました。
遠隔機械操縦では、通信遅延によりオペレータの操作と作業現場でのロボットや機械の動作の間にずれが生じる問題があります。従来技術としては、ロボットと周辺物をモデル化して、遅延がない場合に見える映像を予測して提示する技術が開示されています。しかし、現場の正確なモデル化は難しく、精度や適用範囲に課題がありました。
遠隔地に設置された機械の動き映像をモニタリングしながら、機械を違和感なく操縦できる遠隔機械操縦装置及び遠隔機械操縦システムを開発しました。オペレータが操作を行おうと意図してから、実際に機器に操作力が伝わるまでの時間遅れがあることに着目し、動作予測を用いてその時間を短縮することにより、遅延を保証するものです。本発明では、オペレータに特別なセンサを装着することなしに機能を実現できるほか、筋電センサを併用して精度を高めることも可能です。未来の予測と同時に、過去に予測した操作情報と実際の操作情報とが一致するようにモデルを随時更新することにより、作業機械装置を操縦するオペレータの違和感を、減らすこともできます。
⮚操作性の向上
遠隔地に設置された機械との間の通信遅延の影響を抑制することで、オペレータは、モニタリング映像を見ながら違和感なく、当該機械を操縦することができます。
![[8526]fig1,2.png](https://www.tlo-kyoto.co.jp/patent/images/%5B8526%5Dfig1%2C2.png)
| 開発段階 | 研究室での試作品では通信遅延の操作ずれがないことの効果を確認済で、デモンストレーションを準備しています。 |
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| 特許情報 |
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| 希望の連携 | ・ 実施許諾(分野のみ独占も可能) ・ オプション(非独占/独占) ・ 共同研究 |
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