低環境負荷プロセスで、高純度かつ高強度な再生ポリオレフィンを抽出可能にしました
廃プラスチックの再利用において、使用量の多くを占めるポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などポリオレフィン系樹脂の分離・回収技術の高度化が求められています。従来は、キシレンなどの炭化水素油に溶解し、そこに貧溶媒を加えて析出させる方法が用いられてきました。しかし、キシレンは環境負荷や毒性の問題があり、加えて炭化水素油のコストや生産性の面でも実用上の課題があります。
本発明は、温和な条件下でリサイクルプラスチックを低環境負荷かつ汎用的な溶媒に溶融・析出させ、金属や異種樹脂を除去して高純度なPPおよびPEを抽出する新しい精製プロセスです【図1】。
⮚温和な条件で処理可能
135~150℃でポリオレフィン系廃プラスチックが溶融する低環境負荷の溶媒を用い、沸点以下の温度で精製処理が可能です。
⮚PPとPEの分離が可能
融点の差を利用することで、従来困難であったPPとPEの分離を実現します。
⮚高品質な再生プラスチックの回収
再生PPおよびPEは、従来法に比べ引張強度が約5倍に向上し、
純度・透明度も大幅に改善しました【図2】。


図1.再生樹脂の抽出プロセス

図2.再生プラスチック精製処理前後の引張試験結果(上)とX線CT画像(下)
| 開発段階 | •ラボスケールにて高純度再生樹脂の抽出プロセスを確立済み •引張強度向上を実験的に検証済み •大容量処理プロセスのスケールアップを検討中 |
|---|---|
| 希望の連携 | •特許実施許諾 •オプション契約 •共同研究 |
| 関連リンク | PDFで見る英語版を見る(English ver.) |
〒606-8501
京都市左京区吉田本町
京都大学 国際科学イノベーション棟3階