発明情報

病的血管新生を抑制する自然免疫記憶誘導剤

「自然免疫記憶」を誘導することで、病的血管新生を抑制できます。AMD治療において抗VEFG抗体の投与頻度を下げられる可能性があります。

背景

加齢黄斑変性症(AMD)は、世界で急増する失明原因疾患であり、2040年には患者数が2.88億人にのぼると推定されています。現在、病的血管新生を基本病態とする滲出型AMDでは、抗VEGF療法による対症療法がとられており、半永久的な継続投与や、VEGFを阻害することによる黄斑萎縮などが課題です。そのため、滲出型AMDに対して病的炎症・血管新生の発生や進行を抑える新たな手段が求められています。

発明概要と利点

本発明者らは、網膜の病的血管新生を防止する自然免疫記憶誘導物質を見出しました。これにより、滲出型AMDを予防・治療できるあらたな手段が提供されます。また、本発明自然免疫記憶誘導剤と抗VEGF抗体薬の併用は、抗VEGF抗体単剤よりも、より強力に、血管新生を抑制しました。従来治療である抗VEGF療法と組み合わせることで、抗VEGF薬の投与頻度を抑えられる効果も期待できます。

⮚自然免疫記憶によって、神経ー免疫ネットワークが変容します
・網膜の病的血管新生を抑え、炎症反応を低下
・腫瘍の成長を抑制

➢老齢マウスを使ったAMDモデルで血管新生の抑制を確認(図1)
・老化はAMDのリスク因子
・本自然免疫記憶誘導剤を投与後、AMDモデルの血管新生発生率の低下を確認
(コントロール群:95.5%vs自然免疫誘導群:68.8%)
・血管新生発症群においては、血管新生の進行を抑制(図1B)

⮚抗VEGF薬との併用効果を発揮(図2)
血管新生をより強力に抑制

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開発段階 • 加齢黄斑変性症のレセプトデータによって、自然免疫記憶と滲出型AMD発症頻度の関連性を確認。
• 加齢黄斑変性症モデルを用いて、血管新生抑制効果を確認済み。
• 腫瘍の成長を抑える効果を確認。
• 投与群において、体重減少や様態観察での変化は認められておらず、安全性が高い。
希望の連携 • 実施許諾契約
• オプション契約
• 共同研究契約
※本発明は京都大学から特許出願中です。
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