発明情報

ハンドリングが容易なケラチンやコラーゲン等のタンパク質シートの製造方法

剥離工程なく製造でき、タンパク質シートや細胞シートの足場など多用な展開が可能です。

背景

コラーゲンシートやケラチンシート等のタンパク質シートは、創傷治癒材、再生医療における足場材料、美容成分を含有する美容用シートなど、幅広い用途で利用されています。一方、従来の製造方法ではキャスティングなどの手法が用いられているものの、製造工程が複雑であることに加え、シートの強度や柔軟性の確保が難しいといった課題があります。さらに、溶液キャストに起因する厚さや構造のムラ、コーヒーリング現象の発生などの問題も依然として残されています。

発明概要と利点

 発明者らは、密度勾配遠心分離法を用いることにより、溶液キャストなどの複雑な工程を必要としない、簡便なタンパク質シートの製造確立しました(図1)。本技術により得られるタンパク質シートは、ピンセットで把持可能な十分な強度を有しており、形状を保持したまま容易に取り扱うことができます。さらに、走査電子顕微鏡(SEM)観察の結果、本シートは多孔質構造を有することが確認されており(図2)、この構造により細胞や各種成分との親和性が期待されます。また、本技術により得られるタンパク質シートは、細胞シートの足場としての利用(図3)だけでなく、コラーゲンシートやケラチンシートとして熱傷治療や美容領域への展開も期待されます。

簡単にタンパク質シートを作成することができます。

  熱や乾燥を必要としません。また、回収も容易です。

架橋剤の有無により、異なる特性のシートを作成できます。
  架橋剤有のケラチンシートでは、弾性(強度)に優れ、無では柔軟性に優れたシートが作成できました。

様々な細胞との組み合わせも可能です。

  培養細胞と組み合わせることで細胞シートの足場として利用可能です。(図3) 

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図1. 各タンパク質シート

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図2.凍結乾燥したケラチンシート(架橋剤有)      図3.細胞・ケラチンシート(架橋剤無)

開発段階 ⮚ラボスケールで製造方法を確立済み
⮚ケラチン、コラーゲンでの効果を確認済み
⮚細胞培養での併用も確認済み
希望の連携 ⮚実施許諾
⮚オプション
※本発明は京都大学から特許出願中です。
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