物理的に魚に触れることなく魚のサイズを短時間で推定し、サイズ別に仕分けるシステムです
養殖現場では、魚の成長差に応じたサイズ選別が重要です。特に稚魚では、小型個体の摂餌不足による成長遅れを防ぐため効率的な仕分けが求められますが、動いている魚のサイズを高速・簡便に測定する手段は乏しく、現在も手作業が中心です。また、ある程度成長した魚では、水から取り上げてコンベア上で重量測定する自動計量・選別方式が実用化されていますが、魚体への接触・衝突や、水中から取り上げることによる環境変化など、魚体への負担が懸念されます。
本発明者らは、水中にヘルムホルツ共鳴器を設置し、共鳴周波数から魚の体積を非接触で測定する方法を開発しました。所定周波数における音の振幅から魚のサイズを短時間で推定し、その結果に応じて魚の搬送先を切り替えることで、サイズ判定から仕分けまでを連続的に行うことができるシステムです。
‣音の「振幅」から魚のサイズを推定
ヘルムホルツ共鳴器に所定の周波数の音を発生させ、その音の振幅を測定します。魚が共鳴器
内に入ることで振幅が変化するため、得られた振幅から魚の大きさを推定できます (図1)。
‣サイズ判定と仕分けを一連の工程として実施
魚を搬送 → ヘルムホルツ共鳴器を通過 → サイズを推定 → 判定結果に応じて搬送先を切替と
いう一連の処理により、非接触的に水中の魚を、サイズで選別することが可能です(図2)。

図1 共鳴周波数音の振幅変化から魚の体積を推定する原理

図2 本発明の全体構成
| 開発段階 | TRL3(実験室レベルでの実証) 簡易装置を用いた魚の仕分け評価試験にてサイズ別の自動選別効果を確認済み |
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