発明情報

土砂災害予測基本図

⼟砂災害の発⽣位置や、発⽣リスクの定量評価が可能な予測システムです。

背景

これまで⼟砂災害の発⽣位置予測には、写真判読による予測や、凹凸高低度・傾斜度算出システムによる予測などがあります。
ただしこれらの⼿法では、判読者個⼈の経験に依存するなど、正確な評価ができない場合がありました。
そのため⼟砂災害発⽣の直接の原因となりうる、不安定な⼟砂の位置を特定し定量評価できる技術が必要とされています。

発明概要と利点

本発明は、対象地点ごとの標高データから地すべりの危険性がある「不安定⼟塊」の位置を特定し、⼟砂災害発⽣の位置予測を⾏う新しいシステムです。

  • 土砂災害発生位置の予測が可能

独⾃⼿法により⼟砂災害の発端となる不安定⼟塊の位置を特定することができるため、⼟砂災害発⽣位置の予測が可能です(図)。

  • 土砂災害発生リスクの定量的評価が可能

予測した⼟砂災害発⽣位置の標高や傾斜の度合い等から、災害発⽣リスクを定量的に算出することが可能です。

  • 数値標高モデル(DEM)から予測可能

DEMデータを利⽤できるため、特別なデータを準備する必要はありません。

図:⼤分県中津市耶⾺渓⾦吉の⼟砂災害(H30年4月11⽇発⽣)を例にした本発明の使⽤イメージ*
⾚破線が実際の災害現場を⽰し、⻩⾊矢印が本発明で解析した⼟砂災害発⽣可能性のある位置を⽰す。

5991キャプチャ1.JPG

*この地図の作成に当たっては、国⼟地院⻑の承認を得て、同院発⾏の基盤地図情報を使⽤した。(承認番号平30情使第332号)

開発段階 本発明システムを使⽤して、2016年熊本地震の災害事例を分析、その効果を確認している。
発表状況 平成29年度京都⼤学防災研究所 研究発表講演会
希望の連携 ・実施許諾
・オプション
本発明は特許取得済です。特許第7153330号
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