ゲノム編集における二本鎖DNA切断の修復の際に、相同組換え(HR)で効率よく遺伝子変異を導入する技術を開発しました。
ゲノム編集における二本鎖DNA切断の修復では、非相同末端結合(NHEJ)経路が主であり、ターゲット部位に塩基の欠失や挿入を起こすことができるが、一方で変異は回避できません。そのため、ターゲット部位に所望の塩基置換を導入するには相同組換え(HR)経路による正確な塩基置換を誘導する必要があります。これまで、HR経路を利用する方法として、様々な方法が検討されてきたが、効率が悪く目的細胞樹立までに手間と時間がかかることが課題でした。
本発明では、以下の工程により目的の遺伝子変異を導入することができます。
➢標的配列に対する配列特異的DNA切断酵素の特異性を向上
ゲノム編集において、標的配列以外の位置に遺伝子変異が生じるオフターゲット効果を抑制できます。
開発段階 | 従来法では困難であった哺乳類由来の多能性幹細胞における1塩基置換およびゲノムの特定部位へのランダム変異導入確認済み。 |
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特許情報 |
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希望の連携 | ・実施許諾 (分野独占も可能) ・オプション (非独占/独占) |
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