水蒸気に数秒で応答し色変化する有機-無機ハイブリッド蛍光体を開発!
水蒸気で色が変わる化合物は、湿度センサーや環境モニタリングなどで需要が高まっています。代表的な化合物にコバルト塩がありますが、塩化コバルトは毒性があり使用環境が限られ、色変化の幅も狭いです。またタングステン酸塩も候補ですが、応答性や色のコントラストが低く、実用化には課題があります。
本発明者らは、有機-無機ハイブリッドの化合物の研究中に、水蒸気で色が変わる新規蛍光体を発見しました。本化合物を微粒子状にし膜を形成することで、息を吹きかけると色が変化します。粒子状態でも色は変化しますが膜の方が変化を認識しやすく、水蒸気の検出に適しています。さらに、紫外線照射で色の変化がより鮮明になります。
⮚ 化合物の組成を変えることで、発光色の調整が可能(図1及び2)
⮚ 100℃前後までの耐熱性
⮚ 水蒸気の有無によって発光色が可逆的に変化(図3)
⮚ 比較的安価な原料を用いて、簡易な工法で膜形成が可能
開発段階 | ➢ 組成を変えた複数種のサンプルを作製 ➢ 各サンプルの発光特性及びバンドギャップについて評価済み ➢ ラボレベルでの再現性確認済み。 |
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希望の連携 | • 特許実施許諾契約 • オプション契約 • 共同研究契約 • MTA(サンプル評価) ※京都大学より特許出願中。 |
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