従来触媒より低温で高効率。Ru(fcc)担持体が実現する新しいアルデヒド除去材
アセトアルデヒドやホルムアルデヒドは、タバコ臭やシックハウス症候群の原因物質として知られています。
従来の活性炭は極性が高い低分子有機物の除去が困難であり、アミン担持法も耐久性に課題があります。白金触媒は高活性ですが、コストが高く産業利用には制約があります。通常のRu(hcp)触媒は高温条件が必要であり、省エネルギー性に欠けていました。
本発明は、面心立方格子構造(fcc)を有するルテニウム粒子(Ru(fcc))を担体に担持したアルデヒド除去材です。従来Ruは六方最密充填構造(hcp)を取るのが一般的ですが、本技術ではRu(fcc)構造を安定的に合成可能です。
技術的特徴
⮚Ru(fcc)粒子は80℃程度でも高いアルデヒド除去性能を示す(図1)
⮚γ-アルミナ、活性炭、ゼオライト等の担体に担持可能
⮚担持率1〜5wt%が最適条件
利点
⮚低温での高効率除去→ 省エネルギー
⮚白金に比べて低コストで実用性が高い
⮚長期安定性に優れるため、室内空気浄化や自動車内空気改善に寄与
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