発明情報

PTF1A陽性細胞の製造方法

人工多能性幹細胞(iPSC)から膵臓細胞を作るための、膵前駆細胞のPTF1A陽性細胞をin vitroで製造する方法を発明しました。

背景

ヒト及びマウスにおいて、膵前駆細胞にはPDX1の発現が認められることが知られています。これまでにマウス発生学では、膵原基にPDX1が発現したあと引き続きPTF1Aが発現した細胞は、最終的にほぼ全て膵臓細胞に分化することが確認されています。これらの知見より、PTF1A遺伝子の発現が膵臓細胞への分化に重要であることが推測されますが、多能性幹細胞から膵臓細胞を誘導する方法において、膵前駆細胞のPDX1の発現が重視されており、PTF1Aの発現に焦点をあてた研究が少ないです。

発明概要と利点

本発明では、膵前駆細胞であるPDX1陽性細胞を(a)アデニル酸シクラーゼ活性化剤、cAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、およびcAMP類縁体からなる群より選択される少なくとも一種、(b)ステロイドおよび(c)ニコチンアミドからなる群から選択される1以上の物質を含む培地で培養すれば、PTF1A陽性細胞を誘導することができます。

多能性幹細胞から低分子を用いて効率的にPTF1A発現細胞を製造できます

[5563]fig.png

開発段階 ヒトES/iPS細胞で実証済み
特許情報
発明の名称
PTF1A陽性細胞の製造方法
出願人
国立大学法人京都大学
登録番号
特許第7065517号
希望の連携 ・ 実施許諾
・ オプション(非独占/独占)
関連リンク PDFで見る

お探しの情報は見つかりましたか?

  • 興味のある研究がある
  • 必要な情報が見つからない
  • 活用したいが流れがわからない

どんなことでも、まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ
トップへ戻る
株式会社TLO京都

〒606-8501
京都市左京区吉田本町
京都大学 国際科学イノベーション棟3階

お問い合わせ