多能性幹細胞から無血清で軟骨細胞を誘導する方法および軟骨組織を作る方法を確立しました。
本発明者は、多能性幹細胞から良質な軟骨細胞へ簡素化された工程にて、安定的に分化誘導することが可能な方法を開発しました。しかし、この方法は血清を含む培地を使用するので、この方法で製造された軟骨組織をヒトの再生医療に使用することは困難でした。そこで、無血清培地を用いて、同等の軟骨細胞および軟骨組織を多能性幹細胞から分化誘導できる方法の開発が望まれていました。
本発明は、多能性幹細胞から無血清培地を用いて軟骨組織を製造する方法を確立しました。これにより、本発明の方法で製造された軟骨組織は、軟骨の再生医療に好適に使用することができます。
⮚ 無血清培地
動物成分を含まない培地にて軟骨細胞の誘導および軟骨組織の形成に成功した文献は発見されていないため、唯一性があります。
⮚ 臨床的使用性
無血清培地にて軟骨細胞および軟骨組織を誘導することができれば、再生医療用軟骨の臨床的使用が可能となります。
⮚ 安定性・安全性の向上
血清を使わずに製造できるので、安定性と安全性の向上が望めます。
開発段階 | 組織学的解析により軟骨化を確認済みであり、今後は動物モデルでの治療効果実証を通じて実用化を目指している。 |
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特許情報 |
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希望の連携 | • 実施許諾 • オプション(非独占/独占) |
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