金属を超える比強度(密度当たりの引張強度)を持つ、木材由来の透明材料です。 ガラスやプラスチックに代わる材料として、広く活用が期待されます。
木材由来の「軽くて割れにくい」という特性を生かした、透明材料の開発が進められています。透明木材は、太陽光発電や太陽熱を活用した暖房システムなど、太陽エネルギーを利用したデバイスやシステムへの応用が期待されています。しかし、木材に高分子を浸潤させて作られた複合材料では、高い機械的強度と透明度の両立は困難でした。
発明者らは、貝殻や真珠などの生体鉱物(バイオミネラル)にヒントを得て、高い比強度と靭性を持つ木材由来の有機-無機複合材料を開発しました(図1)。この材料は光学的透明性を併せ持ち、電子部品や建築材料など様々な場面での利用が期待されます。
バイオミネラリゼーションと高密度化により、木材由来材料でありながら高い透明度を有します(図2)。また高いヘイズ値を示し、光電子デバイスの光拡散板としても利用が期待されます。
木材ベースの内部構造に由来する、非常に高い引張強度と弾性率を示します(図3)。
開発段階 | ・本発明の透明材料が、アルミニウム合金や鉄鋼を超える比強度を有することを確認済み(図3)。 ・透明性が発現することを確認済み(図2)。 |
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希望の連携 | ・実施許諾契約 ・オプション契約 ・試料提供契約(有償) ※本発明は京都大学から特許出願中です。 |
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